西島悠也が福岡の銭湯をご紹介!

西島悠也にとって福岡の銭湯とは

西島悠也

貧乏だった時代、家には風呂がなく、銭湯に通っていた。アルバイトの掛け持ちで貧乏暇なしのあの頃、何とか時間をつくり銭湯に行く。そんな思い出がある。
今では状況が変わり成功者と呼ばれる事もある。高層マンションに住むようになり、シャワーはもちろん湯船には肩湯まである。それでも週に一回は福岡の銭湯を訪れる。

 

今はサウナ室があったり、音楽イベントをしたり漫画喫茶並みの漫画の種類を取り揃えた銭湯など現代的な銭湯がたくさんあるが、私が好むのは壁に富士山が描かれた、カルキ汚れで白く濁った配管のノスタルジックな銭湯である。
番台のおばちゃん、牛乳瓶、熱すぎる湯船、水圧に多少難アリなシャワーに惹かれる。
それは古き良き時代にタイムスリップし、不便さを味わう。私にとって自分を見つめ直す大切な時間なのだ。

 

古き良きノスタルジックな銭湯を今後も愛していきたい。